DELISH KITCHEN

パスタをゆでるときに塩を入れるのはなぜ?適切な分量も解説

作成日: 2021/06/28

更新日: 2021/07/02

パスタをゆでるときは、そのままのお湯ではなく塩を入れたお湯でゆでます。
塩を入れることは知っていても、なぜ入れるのか、その理由や目的までは分からないこともあるかもしれません。

この記事では、パスタをゆでるときになぜ塩を入れるのか、塩の分量はどのくらいがよいのかに加えて、パスタに塩味がつきすぎてしまったときの対応方法まで、まとめてご紹介していきます。
塩を使う理由や適切な塩の分量をおさえて、パスタをさらにおいしくゆでてみましょう。

目次

  1. なぜ塩を入れるのか
    1. 下味をつけるため
    2. コシを出すため
  2. 塩の量
    1. パスタのゆで方
  3. パスタが塩辛くなったときの対処法
    1. 熱湯にくぐらせる
    2. 別の料理にアレンジする
  4. 塩を使うのは下味をつけるのとコシを出すこと

なぜ塩を入れるのか

パスタをゆでるときに塩を入れるのには、いくつか理由があります。
なぜ塩を入れるのかを知っておくと参考になるでしょう。

下味をつけるため

パスタをゆでるときに塩を入れる一番の理由は、下味をつけるためです。
ですが、パスタに完全に味をつけるのが目的ではなく、あくまでその後にからめるソースのベースとなるように下味をつけます。

下味として塩味をつけるだけなら、ゆであがった後に塩をからめてもいいのでは、と考えることもできますが、先に塩を加えた熱湯でゆでた方が、表面だけでなくパスタにまんべんなく塩味が浸透します。
そのため、ゆであがった後に塩を振って下味をつけるより、塩を入れた熱湯でゆでる方が柔らかく塩味をつけることができます。

また、あらかじめパスタに塩味をつけておくことで、ソースとの味なじみもよくなります。
肉料理などを作る際に、最後に味をつけるだけでなく、あらかじめ下味をつけておくことで肉に味がなじみ、最終的な料理の味付けがまとまりやすくなりますが、そのイメージと似ているかもしれません。

パスタの本場ともいえるイタリアでは、海水程度の熱湯でゆでると言われていますが、ソースの塩味の濃さによって熱湯に入れる塩の量は変わってきます。
ソースによってはパスタに塩味を強くつけすぎていると、料理全体が塩辛くなってしまう恐れもあります。
そのため、熱湯に入れる塩の量は控えめにしておくと、後から味の調整ができるのでおすすめです。
特に市販のソースの中には味が濃いものもあるので、ソースの味もふまえてお好みの分量に調節しましょう。

コシを出すため

パスタをゆでるときに塩を加えると、パスタのコシが出ます。
これは、塩分のあるお湯でゆでるとパスタの吸水量が少なくなるためです。

ゆですぎてのびてしまったパスタなど、水分を多く含んだパスタは柔らかくコシがありません。
塩分濃度が高いお湯でゆでるほど、パスタの吸水量が少なくなりコシが生まれるというわけです。

塩の量

ゆでるときには、どのくらいのお湯や塩が必要なのでしょうか。
分量とともに、パスタのゆで方をご紹介します。

パスタのゆで方

鍋に水を入れてお湯をわかし、塩を入れて混ぜます。
それぞれの分量は、パスタ100gに対してお湯は1L(1000cc)、塩は小さじ1が目安となります。お湯の塩分濃度で表すと1%弱です。

お湯の量が意外と多いと感じるかもしれませんが、お湯が少ないとパスタ同士がくっついてしまうので、たっぷりのお湯でゆでるようにしましょう。

パスタを入れる際は、ばらしながら入れて全体をお湯に浸し、ほぐすように混ぜていきます。
入れた後は時々混ぜながら、袋の表示時間を参考にゆでていきましょう。ゆであがったら、パスタがのびないように水気を切ります。

こちらの動画でも詳しくご紹介していますので、合わせてご覧ください。

パスタが塩辛くなったときの対処法

パスタをゆでたときに塩辛くなりすぎてしまった経験はありませんか。
そんなときにおすすめの対処法をご紹介します。

熱湯にくぐらせる

ひとつめは、熱湯にくぐらせる方法です。
鍋に熱湯を用意して、その中でパスタをくぐらせ、ザルなどを用いてパスタの湯切りを行います。
熱湯にパスタをくぐらせることで、パスタの周りについた塩を洗い流すことができ、塩分を軽減させることができます。

ポイントは必ず熱湯を使い、あまり長い時間お湯につけないようにしておくことです。
長時間お湯につけておくと、パスタのもちもちとした食感やコシにも影響する表面のでんぷん質も塩と一緒に洗い流されてしまい、味や食感が悪くなってしまいます。

とはいえ、この方法を使うと、パスタの硬さやコシのバランスがよいアルデンテではなく、多少のびた状態になってしまうため、ソースとからめて食べるときはおすすめできません。

別の料理にアレンジする

塩辛くなったパスタを熱湯にくぐらせると、塩味は軽減できますがのびてしまいます。
ソースとからめて食べるには向かないため、ほかの料理にアレンジして活用するのがおすすめです。

例えば、お好みの野菜やマヨネーズなどと和えてパスタサラダにしたり、オープンオムレツの具材として使い、スパゲティオムレツなどにアレンジするとおいしく召しあがれますよ。

塩を使うのは下味をつけるのとコシを出すこと

この記事では、パスタをゆでるときになぜ塩を入れるのかについてみていきした。
塩を入れてパスタをゆでることで、適度に下味がつきコシが出るため、味も食感もよくなります。

お湯や塩の適切な分量を知っておくと、おいしくパスタをゆでることができますよ。
また、塩味をつけすぎてしまった際は、塩味を活かしてほかの料理にアレンジしてみましょう。

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